多文化共生を目指す

2018年度1次隊ボリビア派遣サッカー隊員の工藤大史郎です。現地での活動を最大限発信していきます。

今生きてる幸せ

こんにちは。たいしろうです。

今回は僕の地元で起きた熊本地震について書かせてください。

 

2年前に熊本で地震がありました。

あの時の状況は今も鮮明に覚えています。

 

福岡で一人暮らししていた大学2年の頃です。

部屋でゴロゴロしてると、突然感じた事も無いような”揺れ”。

 

びっくりしてテレビをつけると震源地は熊本でした。急いで家族に電話しましたが、全く繋がらず1時間後。聞けた声は怯えてとても震えた「大丈夫だよ、、」でした。

 

この時、何もできない事に悔しさが滲み出てきました。

何をすればいいのかわからない。何かしたいけど何もできない。

 

でも何かしないといけない。

 

気づいたら熊本出身の仲間を自分の部屋に呼び、学校に電話、監督に電話、県庁に電話し、募金活動、支援物資の受け入れを行おうと自然と体が動いていました。

次の日から、サッカー部として、街頭に立ち募金活動と支援物資の受け入れを開始しました。本当に一緒になって活動をしてくれたチームメイトをはじめ、監督、大学には感謝しきれません。

 

そして、2日間支援を募った結果、、、

募金で集まったお金は”550万円” 支援物資は”20t”とありえない数でした。

 

本当にびっくりしました。

こんなにも熊本の為にと思ってくださる方々がいるんだと。

 

”本気で応援しているよ。”

”俺たちの分まで任せたよ。”

”頑張れ熊本!”

 

その思いとともに、実際に熊本へ、、、

しかし熊本の現状を目の当たりにした時、何も言葉が出ませんでした。

ここで元気を失っていては意味がない。皆んなの思いを俺が代わりに伝えないと。

元気を与えないと!

 

しかし、実際には熊本のみんなは下を向いてなんかいませんでした。

活動していく中で、被災された方々から「ありがとう」と言われた時は、自然と涙が出てきました。逆に元気を与えてくれました。

 

その時、誰かの為に働く喜びを感じるようになりました。ただ自分の為だけに生きることはすごく寂しいなと。

 

その後、ボランティアチーム「standbykumamoto 」を立ち上げ、チャリティーTシャツによる支援活動を始めました。f:id:taishiro_kudo:20180712121346j:plain

内容はチャリティーTシャツでの売上金全額で、震源地である益城町の幼稚園や保育園に遊具に替えて送るプロジェクト。この活動を2年間続けて、今では6ヶ園に遊具の寄付することができています。

 

何がここまで自分を動かすんだろう。やっていくうちに答えが見えてきました。

それは子供達の笑顔でした。今まで下を向いていた子供達が笑顔になった時、素直に

「あ、やってよかったな。」と感じるんです。

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生きてることに感謝してこれからも生きていきたい。

嬉しいこと。悲しいこと。楽しいこと。苦しいこと。

今しかできないこと。その瞬間でしか味わえないこと。

これは生きてるからこそ、感じることが出来る。

全部生きてる喜びだなと、最近感じるんです。

 

 

今、生きていても100%幸せと言い切れない世の中に僕達はいるかもしれない。

確かに苦しいこと辛いこと人生には山ほどあると思います。

でも、これも生きてる証拠なんだと僕は思っています。

 

今生きてる事こそが最高の喜び。

こう思うようになれたのも今まで生きてこれたから。

沢山の経験をさせていただいたから。

今ここいること、今やりたいことができていること、僕は本当に幸せ者です。

 

これからも生きてる喜びを噛み締めながら生きていきます。

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少し長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。