多文化共生を目指す

2018年度1次隊ボリビア派遣サッカー隊員の工藤大史郎です。現地での活動を最大限発信していきます。

日本の裏側南米にもう1つの日本

久しぶりです。

工藤大史郎です。(タイシロウです。)

 

もうボリビアでの生活も年とヶ月が過ぎて、気付いたら帰国してるんだろうなと思ってるところです。

 

さて、先日ボリビアにある日系移住地に行ってきました。しかも盆踊りがある村へ。

 

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日本の裏側で盆踊り?

ん?ボリビアで盆踊り?

 

まず、”日系移住地”ってみなさんご存知ですか?

”聞いたことあるけど、、、うん、。。”

 

という方が多いのではないでしょうか。

そんな方のために、少しだけ日系移住地に深く掘り下げてみます。

 

日系移住地とは、第二次世界大戦直後に沖縄等の戦争の傷跡の深い地域から南米に移民した方々がつくりあげた村の事。実際にボリビアには日系移住者が移住した際につけた” OKINAWA”と言う村があったりします。

 

え?日本の裏側のボリビアにオキナワという村があるの?どんな村なの?日本語話せるの?日本食あるの?

 

はい。日本語を話す文化も残っていたり、日本食もあったり、日本の古い文化が残っている興味深い村です。

 

しかし、今現在の日系人社会は、戦後移民した方から世・世が中心世代となってきているので、現代の若い世代の日系人は日本語が読み書きができない、話せない日系人も珍しくなくなってきています。その為、JICAボランティアが入って支援を続けていたり、日本式の学校や日本語の授業も行われていたり、更には沢山のイベント行事があったり。(沖縄エイサー、沖縄そば、盆踊り、鏡開き、etc...)

 

日本文化を残していきたい意思というのが、日系社会の今に表れているのかなと思います。

 

凄く面白いですよね。個人的にも興味を惹かれるところの一つです。

 

というわけで、今回のブログでは日系移住地の

”盆踊り”について書いていこうと思います。

 

ボリビアには日系移住地が”オキナワ”という村と”サンフアン”という村の二つあります。

 

今回はサンフアンという日系移住地にお邪魔してきました。

 

それではまず、サンフアンへの行き方から。

ボリビア三大都市の一つであるサンタクルスの空港(Viru Viru空港)からタクシーで2時間半のところに位置するサンフアン。

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行き方はいくつかあって、空港から市内までタクシー又はバスで向かい、そこからトゥルフィーに乗り換えてサンフアンへ向かう方法もありますが、旅行者はタクシーの方が無難かな。複雑かもしれないので。

 

そうこうしていると。

 

はい。サンフアンに着きました。

出迎えてくれるのは大きな看板で”サンフアン日本人移住地”

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サンフアンの入り口

 

ここから日本を感じさせてくれますね。日本語でお出迎えです。

 

サンフアンには三年前からJICAの短期ボランティアで来た時からお世話になっていて、久しぶりに来てあの落ち着いた雰囲気と景色が広がっていて一人で懐かしさに浸っていました。

 

さて、宿舎に荷物を置いて盆踊り会場へ顔出しに行こう。

 

会場はサンフアン学園のグラウンドで、学校のグラウンドを一面使用し、準備に取り掛かっていた。これから夕日が昇れば、本格的に始まるような感じ。

 

そして、少し経つと、ついに始まりました。サンフアン盆踊り。

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すげぇ。日本の祭りだ。。。

提灯もあるし、屋台もある。金魚すくいもある。

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焼き鳥も売っているし、さらにはラーメンまで。。。

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 もう一度言います。ここはボリビアです。

日系人の会話では日本語が飛び交ってますし、スペイン語も飛び交っています。彼らはスペイン語と日本どっちも混ぜて話すので ”俺らはEspañolとJaponesを混ぜでJapoñolを話すんだ!なんて言っていました。ホントに聞いたらびっくりしますよ。(笑)

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ステージでは綺麗なお姉さんたちが盆踊りをしていたり、子供達は金魚すくいしてたり、ボリビアなのに、ここは日本なのか?と錯覚してしまいます。

 

だって、考えてみてください。ボリビアなのに人々が日本語を話して日本食を食べて、今日は盆踊りだっ!なんて言っているんですよ。

 

感慨深いですね。

120年前にここに移住されて、僕達の想像できない苦労があって移住者同士が協力し合って村を作り、今でも日本の文化を残しながらボリビアの文化に適用している。日系移住地の歴史の深さを凄く感じるし、その中にこの村を作り上げた苦労も感じる。

 

今回、

日系移住地サンフアンへ行ってみて感じたこと2つ。

 

1つ目この約120年前から受け継がれた文化をこれからも若い世代が受け継ぎ、また次、また次へと受け継がれていって欲しい。

実際に日系社会の中に青年会という若い世代が中心となって地域活性に努める団体もあったり、JICAも入って支援を続けていくと思うので、これからの日系移住地は受け継ぐものは受け継いで進化していくんじゃないかな。なんて思っています。

 

2つ目日本人に日系移住地の存在を知ってもらいたい。

僕は日本人で生まれて且つ日系の事も知ることができた。そしてこれからも関わっていくだろう。こんな日本の深い歴史を持つ村が海外にあること自体が”生きた歴史”なんじゃないかな。誰かが発信しないと日系移住地の存在を知ってもらうことは極めて難しいわけで、かといって日系の方が発信するかとそうではなくて、ここに訪れた日本人が発信しないと本当の効果はないのかなと。

 

どこまで僕のブログが広がるか分かりませんが。

 

”すごいな。そんな日系移住地という村がボリビアにはあるんだ。行ってみたいな!”

 

なんて読んでいるあなたに少しでも思ってもらえると嬉しいです。

 是非、ボリビアに来た際は日系移住地へ行ってみてください。

 

今まで日本で感じて来なかった日本の文化を感じれるきっかけになるかもしれません。日本って元々はこうだったんだ。ここにある姿が日本なんだって。僕を含めて大事なことを今の日本人は忘れてる気がするだよな。と、感じさせてくれた今回の旅でした。

 

それではまた次の記事でお会いしましょう。

 

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