多文化共生を目指す

2018年度1次隊ボリビア派遣サッカー隊員の工藤大史郎です。現地での活動を最大限発信していきます。

子供達への愛情の大切さ

 

 

こんにちは。工藤大史郎です。

ホームステイから一人暮らしになって考える時間が増えたように感じます。

 

一人の時間って大切ですよね。自分を見つめ直す時間にも繋がるし。

人それぞれ色んな使い方がありますよね。

 

今回は”愛情”について書いていこうと思います。

 

皆さんにとって”家族”ってなんですか。

家族にしてもらったことって一体どのくらいありますか。

 

・自分を生んでくれた。

・ここまで育ててくれた。

・好きなもの買ってくれた。

・習い事行かせてもらった。

・鼓膜破られた(がちです。)

僕が悪いので心配しないでください。(笑)

 

まあ数え切れないほど家族から与えてもらいましたよね。

 

実際に離れて見て家族のことを考える時間が増えたんです。

家族ってなんだろう。何のためにあるんだろう。

 

みなさん何のために家族ってあると思いますか。

最近思うんですが、家族というものに一人一人違う価値観を持ってるなと。

 

例えば、僕みたいな悪ガキは子どもの頃めちゃくちゃ親父にやられてたでしょう。何だコイツってやられる度にいつも思ってました。でもそれって愛情ですよね。だから嫌いにならないし嫌いになれない。だって家族だから。家族に対してポジティブな価値観を持っています。

 

一方で、親に不満を持ち、終いには殺してしまう人だっている。家族に対してネガティブな価値観をもっています。

 

この例えは極端なのかもしれませんが、一人一人価値観って違うはずです。

 

これって何でなんでしょうね。なんでものを盗んだり、人を殺したりするんでしょうかね。

 

僕が思う1つの原因として愛情の欠如。これは今までの経験で感じたことです。

僕はボリビアの孤児院や日本の少年院で活動した経験があります。

 

イメージつきますか。孤児院や少年院の。

 

孤児院は親が薬物中毒、DVで捕まり親がいない状態の子供達が共に生活している施設。

たくさんの子供達が一緒に生活して、いわゆる1つの家族のようなもの。朝起きて寝るまで一緒に生活をする。

 

少年院も一緒です。彼らは名前をお互いが知らないため番号で呼び合っています。彼らも衣食住を共にしています。家庭環境が悪くて罪を犯してしまう。何がいけない。何がいい。それが分からず繰り返してしまう。

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ボリビアの孤児院(子供のでんぐり返し)

その子たちの体育の授業の先生になったことがあるんです。先生をやっていて感じたことがあります。その子たち全員が、ただのでんぐり返しを成功しただけでめちゃくちゃ喜んで僕にハグしてくるんです。普通のハグではありません。本気のハグです。喜びをかみしめたハグでした。まるでお母さんにハグするように。

 

これ。なんでだと思いますか。理由は簡単です。

 

褒めてもらいたい。

成功した喜びを共有したい。

愛情を受けたい

だって今まで受けてこなかったから。

 

愛情を受けてこなかった子供達はこんなにも違うんだ。

どれだけ背景が違っていても子供は子供なんですよ。

僕たちがしなければならないことがすごく見えてきた瞬間でした。

 

僕たちは数には表せない程の愛情をもらってここまで生きてきました。

そしてこれからも愛情をもらいながら生きていくことでしょう。

しかし、これも当たり前ではないということ。

 

全世界には愛情を受けてこれなかった子供達がたくさんいます。愛情の有無で全く違うんですよ。愛情って与えようと思って与えるものではありませんが、効率化だけを図って子供達に真摯に向き合わない。そんなんすごく寂しいですしナンセンスですよね。

 

僕たちが派遣されている目的は技術提供だけではありません。子供達に対して本気で向き合い、時にはぶつかることもあるし、一緒にふざけあうこともあるし、そういった面の方が大事だったりします。

 

僕はそういった面を大事にしてこれからも活動していきますし、活動の中で大事だなって思ったことを発信し続けていきます。

 

これが今僕の感じている愛情の大切さです。

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サッカーを通して学んだ愛情の大切さ